マンションから戸建ての住み替えとは?流れや注意点などを解説

あるデータによると、マンションから戸建てに移りたいと考える人は、住み替え希望者の半数近くになります。

そのため、マンションから住み替えを検討する際には、戸建ても検討するのがおすすめです。

しかし、マンションとを戸建てでは様々な違いがあり、住んだ後に気づく失敗も多いです。

そこで、この記事ではマンションから戸建てへの住み替えの流れについて、注意点を踏まえて解説します。

マンションから戸建てに住み替えるオーナーは多いですか?

あるデータによると、住み替えしたオーナーの半数近くが戸建てを選択しているようです。

とても多いんですね!戸建てに住み替えた場合、駐車場代はかかりますか?

敷地内ではかかりません。そのため、保有している車が全て駐車できる戸建てを選択しましょう。

マンションから戸建ての住み替えとは

家族構成の変化や子どもの成長をきっかけに、周囲への気遣いが比較的少ない戸建てへの住み替えを検討するオーナーは多いです。

また、都市部から郊外や地方へ生活拠点を移転させる際、マンションがない立地に引越す場合には、住み替え先は自然と戸建てになるでしょう。

このように、マンションでは実現できないライフスタイルを戸建てに住み替えることで可能とするケースや、そもそも移住先にマンションがないから戸建てを選択する、というケースがあります。

マンションから戸建ての住み替えのメリット・デメリット

マンションから戸建てに住み替えをする場合、不動産の形態が大きく違うことから、メリットもデメリットもあります。

そのため、住み替えを検討する際には、必ずこの章で解説するメリットとデメリットをチェックしましょう。

  • メリット
  • デメリット

メリット

マンションは上下左右に住民がいるため、周辺に気遣いながら生活することになります。

また、マンションの「使用細則」には、「楽器の演奏は8時~20時までとする」など、細かいルールが設定されています。

つまり、マンションでの生活はある程度の制限と隣人への配慮が、必須の生活となるでしょう。

一方、戸建ての生活であればマンションのような制限はなく、自由に暮らすことが可能です。

また、「土地」という資産を手に入れることができ、管理修繕費のようなランニングコストも不要です。

このことから、戸建ての方がマンションよりも資産価値は高くなる、といえるでしょう。

次の表では、戸建てとマンションのランニングコストと維持費をまとめています。

戸建てへの住み替えを検討する際の参考にしてください。

維持費用項目戸建てマンション
税金(固定資産税など)約240万円約360万円
維持費用約690万円0円(管理修繕費で積立)
保険料約40万円約10万円
管理修繕費0円約940万円
駐車・駐輪場代0円約720万円
合計約970万円約2,030万円

デメリット

戸建てのデメリットは、セキュリティ面にあるでしょう。

消防庁が公開している「住まいる防犯110番」によると、令和4年度の「侵入窃盗の発生場所別認知件数」において、戸建ての件数が33%と最も多くなりました。

このように、戸建てはマンションよりもセキュリティ対策を重点的に実施する必要があるでしょう。

また、戸建てはマンションよりも経年劣化しやすく、資産価値の減少幅が大きいとされています。

つまり、将来売却する場合において、購入額と売却額の差はマンションよりも戸建ての方が大きくなるといえます。

参考サイト:侵入窃盗認知件数の推移

マンションから戸建ての住み替えの流れ

マンションから戸建てに住み替えをする場合、どのような流れになるのでしょうか。

売主として全体の流れを知っておくことで、書類の準備忘れや内見の対応漏れを防ぐことができます。

そこで、この章ではマンションから戸建てに住み替えをする際の流れについて、解説します。

  • 戸建てへの住み替えは売り先行がおすすめ
  • まずマンションを売却
  • 次に戸建てを購入

戸建てへの住み替えは売り先行がおすすめ

マンションから戸建てに住み替えをする場合、まずはマンションを先に売却する「売り先行」がおすすめです。

売り先行は買主が決まるまでマンションに住み続けることができ、売却益を戸建ての購入資金に充当できるため、資金計画が立てやすいという特徴もあります。

ただし、売却想定価格と購入想定価格を事前に決めておく必要があり、さらには戸建ての引渡しまで一時的に仮住まいをする必要があります。

そのため、次のステップを頭に入れた上で、売主としてやるべき項目を漏れなく対応しましょう。

住み替えの流れ(売り先行の場合)
マンションの売却戸建ての購入
1.査定依頼1.物件検討
2.資金計画
3.媒介契約・販売活動3.情報収集・物件内覧
4.マンション売却の売買契約4.戸建て購入の売買契約
5.仮住まい先に引っ越し5.不動産決済
6.買主の資金準備完了後、不動産決済6.仮住まい先から戸建てへ引っ越し
7.確定申告(譲渡所得税額確定)7.確定申告(住宅ローン控除利用の場合)

まずマンションを売却

まず、マンションを売却するため、不動産会社に査定を依頼しましょう。

その後、不動産会社と媒介契約を締結し、販売をスタートします。

一般的に、住みながらの販売活動は空き家と成約率は変わらないため、マンションの売却は住みながら販売活動するのがおすすめです。

次に戸建てを購入

不動産会社は「売却」と「購入」で分けず、同じ会社に依頼するのがおすすめです。

なぜなら住み替えは資金計画通りに進めるのがポイントとなり、さらに仮住まいと不動産決済のタイミングがシビアになることから、1社でとりまとめた方がスムーズだからです。

さらに、旧居の住宅ローン残債を完済するための売却価格に加え、新居の住宅ローンや住宅ローン控除利用の有無についても、検討しなければなりません。

このような事情から、不動産会社を1社選定し、住み替えに関する全ての窓口として依頼しましょう。

マンションから戸建ての住み替えする際のポイント

この章では、マンションから戸建ての住み替えをする際のポイントについて、解説します。

住み替えで失敗しないためにも、参考にしてください。

  • マンション売却のポイント
  • 戸建て選びのポイント

マンション売却のポイント

マンションから戸建てへの住み替えはマンションを先に売るのがおすすめですが、「早期売却」と「高値売却」のバランスがポイントです。

たとえば早く売って現金化し、戸建てに住み替えをするのが目的であれば、不動産買取が効果的でしょう。

また、時間がかかってもなるべく高く売りたいのであれば仲介を選択し、一定期間売却できなければ買取を検討、という流れがおすすめです。

このように、どのような売却がベストなのかを事前に協議し、決めておくことが重要です。

なお、売却時には買主に対しプラスポイントとマイナスポイントも正直に伝え、トラブルがない取引を目指しましょう。

戸建て選びのポイント

住み替え先の戸建てを選ぶ際には、立地や利便性がポイントです。

なぜなら、一般的に戸建てはマンションと比べ、立地や利便性が確保しにくいからです。

もしマンションと同レベルの立地や利便性を確保するのであれば、戸建ての価格は高くなるでしょう。

また、戸建てはマンションよりも部屋数が増えるため、全ての部屋を有効活用するためにも、部屋ごとの用途を決めておく必要があります。

このように、戸建てを選ぶ際には立地と利便性の優先順位、そして各部屋の使用目的を決めることが、重要です。

マンションから戸建ての住み替えする際の注意点

この章では、マンションから戸建ての住み替えをする際の注意点について、解説します。

  • 維持費を比較する
  • 資産価値を認識する
  • 維持の手間を比較する

維持費を比較する

維持費については前述した比較表のように、マンションの方が高くなる傾向にあります。

ただし、築年数が経過した中古戸建てを購入した場合、屋根の防水処理や防蟻処理など、初期費用がかかるケースもあります。

そのため、あらかじめどのくらいの修繕費が必要になるのかを、戸建て選定時に確認しましょう。

資産価値を認識する

分かりやすい資産価値の指標として将来の売却価格がありますが、マンションの方が資産価値が下がりにくいという特徴があります。

ただし、戸建てはエリアの需要増加に伴い、土地価格が高騰することで大きく売却価格が上昇するケースもあり、この場合における上昇率はマンションよりも高くなるでしょう。

このように、資産価値を認識することが重要ですが、そのためにも不動産会社に市場動向をヒアリングするのが、おすすめです。

維持の手間を比較する

戸建ては外壁の掃除や草むしりなど、外観をキレイに保つための工数がかかります。

また、園芸業者やシルバー人材センターに管理を依頼することもできますが、その場合は費用がかかります。

つまり、庭や駐車場の管理については、誰が担当するのかを事前に決めておく必要があるといえるでしょう。

マンションから戸建ての住み替えに関するまとめ

マンションから戸建てに住み替えをする際の多くは、マンションでは実現できない生活環境を戸建てに求めています。

ただし、維持管理面から老後はマンションの方が楽、というケースもあります。

そのため、マンションから戸建てへの住み替えは、家族で十分に検討する必要があるでしょう。

戸建てのメリットはなんでしょうか?

戸建て暮らしのメリットは、マンションに比べて周辺住民への気遣いが少なく、管理修繕費の支払いが不要という点があるでしょう。

そうなんですね。戸建てとマンションだと、維持費はどちらが安くなりますか?

一般的には戸建ての方が安くなりますが、購入する物件や状況次第では大きく変わります。

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また、宅建資格等の資格保有者である専任の「買取アドバイザー」が、税金・法律・売却価格の面で最適な売却を提案するので、納得のうえでスピーディーにマンションを売却可能です。

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