マンションを買ってすぐ売るのはお得? マンションを高く売るコツと注意点を解説

マンションを買ってすぐ売るのはお得?マンションを高く売るコツと注意点を解説

マンションを購入しても住んでみると意外に不便だったり、購入直後に転勤が決まったりするケースがあるため、買ってすぐに売却を検討する方も少なくありません。
売却理由は様々ですが、新居の購入費用なども必要になるので、以下のように考えている方もおられるでしょう。

  • 買ってすぐのマンションはいくらで売れるの?
  • 高く売却できる条件はある?
  • 大まかな売却価格を知っておきたい
  • すぐに売却できる方法はある?
  • マンションを買ってすぐに売るときの注意点を知りたい

今回は、マンションを高値で売却できる条件や、買ってすぐのマンションを売るときの注意点をわかりやすく解説します。

転勤が決まったらすぐに売った方がいいの?

条件次第ですよ。短期間で戻ってこれるかどうか、転勤先の家賃と住宅ローンを並行して払えるか、などを考えておく必要があります。ただし、戻ってきてもまた転勤になる可能性があるので、売却を視野に入れておくべきでしょう。

マンションを買ってすぐに売ると購入価格よりも低値で売れる

国土交通省が公表する不動産価格指数をみると、過去10年間の不動産価格は右肩上がりになっており、現在はマンション売却にベストな時期といえます。ただし、以下のように築年数に応じた下落率があり、新築でも売出し時には中古物件扱いになります。

出典:不動産価格指数 令和4年9月・第3四半期分(国土交通省)
マンションの築年数:一般的な下落率
  • 築1〜4年:10%程度
  • 築5年:11%程度
  • 築6〜7年:15%程度
  • 築8年:16%程度
  • 築9年:18%程度
  • 築10年:20%程度

買ってすぐのマンションでも10%の下落率になりますが、住んだことが一度もなければ新築価格で売却できるケースもあります。

買ってすぐでも高く売れるマンションの条件6つ

買ってすぐのマンションを売るときは、まず自分が「高く売れるアピールポイント」を知っておく必要があります。

1.築年数が新しいマンション

築年数が5年未満のマンションは新築物件に近い扱いになるため、中古でも高く売れやすい傾向になっています。
ただし、後半で解説する税金面のデメリットがあるので、購入から5年経過するまで待ったほうがよいケースもあります。

築年数が少し古いけど、思い切ってリフォームした方がいいの?

リフォームは不要ですよ。NGというわけではありませんが、リフォーム費用を上乗せして売れるとは限りません。ある程度の古さがあることを購入希望者は理解していますし、自分でリフォームしたい方もおられます。

2.立地条件がよいマンション

マンションを買ってすぐ売るときは、立地条件をチェックしてみましょう。

  • 駅やバス停までの距離(徒歩7分以内が理想的)
  • 周辺の商業施設
  • 学校・病院に近いかどうか
  • 治安の良し悪し

立地条件のよいマンションは買い手が見つかりやすく、高値で売れやすい傾向にあります。

3.ニーズの高い間取りと面積

高値が付きやすいマンションは60㎡前後の3LDKです。ただし、子供がいない夫婦やシニア夫婦の住み替えなどもあるため、40㎡程度のマンションにも一定の需要があります。

4.状態がよいマンション(内覧対策)

内覧の印象をよくしておけば高値で売れる可能性があるので、マンションの玄関や水周り、ベランダなど、よく見られる場所は必ず綺麗にしておきましょう。汚れがひどいときは業者にハウスクリーニングを依頼したほうがよいかもしれません。

5.管理・運営体制が良好なマンション

マンションの購入希望者は管理体制もよくみているので、清掃や施設管理が行き届いており、管理状況の月次報告なども漏れなく行われていれば、早く売れる可能性が高くなります。
植栽の手入れや修繕計画などもチェックしてみるとよいでしょう。

6.ブランド価値や希少性が高いマンション

ブランドマンションや有名デザイナーが設計したマンションは資産価値が落ちにくく、買ってすぐ売る場合でも売却損が出にくくなっています。
高層階や角部屋であれば、相場より若干高めの価格設定にしても売れる場合があります。

我が家は低層階だから安くしないと売れない?

そうとも限りません。停電でエレベーターが止まっても階段を使えますし、1階は下の階がありませんから、床に響く音を気にする必要がありません。低層階を希望している方もいますので、高く売れる可能性もありますよ。

買ったマンションを売却するべきタイミング

購入したマンションが新築であれば、買い手が見つかりやすいので売り急ぐ必要はないでしょう。すぐに売ると以下のように損をする可能性が高いので注意してください。

買ってすぐに手放すのは損をする

新築マンションの場合、買ってすぐと築4年目までは価値の下落率が変わらないため、価格面ではすぐに売るメリットがありません。
特に短期所有の不動産売却は税金が高額になるため、以下の点にも注意しておきましょう。

損をする理由

不動産の売却益を譲渡所得といい、譲渡所得税(所得税・住民税・復興特別所得税の総称)の課税対象になりますが、所有期間によって以下のように税率が異なっています。

  • 5年以内の短期所有:税率39.63%
  • 5年超の長期所有:税率20.315%

5年を境に税率が2倍近く変わるので、同じ価格のマンションを売る場合でも以下のように税負担が異なります。

具体的な損失額

仮にマンションの譲渡所得(売却価格-取得費-売却費用)が5,000万円だった場合、所有期間によって譲渡所得税は以下のように変わります。

  • 5年以内の短期所有:5,000万円×税率39.63%=1,981万5,000円
  • 5年超の長期所有:5,000万円×税率20.315%=1,015万7,500円

所有期間が5年を超えると税額は965万7,500円低くなるので、買ってすぐ売るかどうかは慎重に検討しなければなりません。

築5~10年での売却がベスト

マンションの所有期間が5年を超えると譲渡所得税率が下がり、10年を超えた場合は資産価値が80%程度に下がります。
したがって、新築マンションは築5~10年での売却がベストな選択といえます。

買ったマンションをすぐに売るときに損をしないコツ

買ったマンションを売るときは売却価格の設定や節税が重要になります。

売るときの価格を高めに設定しておく

不動産売却は購入希望者との価格交渉が前提になります。
最初から安値に設定する必要はないので、査定額の1.1倍程度から売出しを始め、購入希望者が見つからなかったときに少しずつ価格を下げてください。

複数の不動産会社に査定を依頼する

マンションを買ってすぐ売るときは、必ず複数の不動産会社に査定を依頼してください。
各不動産会社には〇〇エリアの物件に強い、マンション売却が得意などの特徴があるので、査定額にも違いが出ます。1社で決めると相場もわかりにくいので、少なくとも4~5社に査定を依頼してみましょう。

内覧時に売却の理由を隠さずに伝える

マンションを買ってすぐ売る場合、内覧のときには売却理由を隠さずに伝えましょう。
利便性の悪さや近隣住民の迷惑行為などを隠していた場合、あとで「聞いていない」「話が違う」などのトラブルになる可能性があるので注意してください。

良い状態で内覧してもらう

内覧ではよい状態をみてもらう必要があるため、壁紙の汚れや水周りのカビは綺麗に清掃してください。ベランダなどに置いている不用品も撤去し、エントランスからの導線部分も清掃しておくとよいでしょう。
状態のよいマンションは高値で売れる可能性が高いので、必要に応じてハウスクリーニングも依頼してください。

マンションを買ってすぐ売るときは3,000万円控除を活用しよう

不動産の譲渡所得には譲渡所得税が課税されますが、以下の要件を満たせば3,000万円まで非課税になるので、マンションを買ってすぐ売るときには検討してみましょう。

3,000万円の特別控除を使える要件

以下の要件を満たしていれば。マンション売却に3,000万円の特別控除を利用できます。

  • 居住中のマンションを売却すること
  • 売却した年とその前年、および前々年にマイホームの買換え特例などの適用を受けていないこと
  • 売主と買主が同一生計の親子や夫婦ではないこと
  • 一時的な居住目的で購入したマンションではないこと
  • 別荘などに利用しているマンションではないこと
  • 売却した年の翌年2月16日から3月15日までに確定申告すること

特にハードルの高い要件ではありませんが、以下のデメリットがあるので注意してください。

新居に住宅ローン控除が使えなくなるので注意

3,000万円の特別控除を利用してマンションを売却した場合、新居の住宅ローン控除を利用できなくなります。
どちらが有利になるか試算も必要になるので、不動産会社や不動産売買に詳しいファイナンシャルプランナーなど、専門家の意見も聞いておきましょう。

マンションを買ってすぐ売るときの注意点

マンションを買ってすぐ売る場合、新居の購入と同時進行になり、色々と抜け落ちが出やすいので注意してください。
特に住宅ローンの返済は重要になるため、以下の注意点をよく理解しておきましょう。

住宅ローンを完済できるかチェックする

買ってすぐのマンションであれば住宅ローンが残っているので、売却代金で完済できるかどうか必ずチェックしておきましょう。
現在の住宅ローンを完成できない場合、金融機関の抵当権が外せないため、売却が困難になってしまいます。

売却時期をよく検討する

マンションを売る場合、新居への住み替え需要が高くなるのは2~3月頃を目途にするとよいでしょう。真夏の暑い時期は内覧希望が減るので8月は避けてください。

不動産取引業の売上高の推移

出典:不動産取引業の売上高の推移(総務省統計局)

売却理由によっては購入希望者が見つかりにくい

マンションが駅やバス停から遠い、または治安が悪いなど、売却理由によっては購入希望者が見つかりにくいかもしれません。
ただし、不利な物件でも買い手を見つけてくれる不動産会社や、自社で買い取ってくれる業者もいるので、諦めずに数社をあたってみましょう。

マンションを買ってすぐに売る方法はある?

買ってすぐのマンションを売る場合、一般的な不動産売却であれば仲介、すぐに売りたいときは不動産買取りを利用できます。それぞれ特徴が異なるので、自分に合った売却方法を選びましょう。

不動産仲介

一般的な不動産の売却方法が不動産仲介です。
不動産仲介では相場に近い価格でマンションを売却できますが、売却完了までに3~6ヶ月程度かかり、1年経っても売れないケースがあるので注意してください。
また、仲介手数料や契約不適合責任が発生し、購入希望者が住宅ローン審査に通らないリスクもあるので、確実に売りたい方は以下の不動産買取りを検討してみましょう。

不動産買取りサービス

不動産買取りサービスの場合、仲介の7~8割程度が買取価格の相場です。
ただし、不動産会社が直接買い取るので現金化が早く、仲介手数料はかかりません。
契約不適合責任も発生しないので、マンション売却後のトラブルを気にする必要もないでしょう。

マンションを買ってすぐに売るときは「家プロ」の査定をご利用ください

マンションの売却価格には一般的な相場もありますが、立地条件や築年数などを考慮するため、相場だけをアテにすると見込み違いのリスクが発生します。不動産仲介では希望価格を設定できますが、購入希望者が見つからない場合、大幅に値引きするケースも少なくありません。

買取アドバイザーってどんな人?民間資格なの?

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