マンションAI査定とは？利用するメリットデメリットや利用の流れを解説

マンション売却のための査定を依頼したいと考えていても、不動産会社とのやり取りが煩わしいと思う方もいるのではないでしょうか？

1社だけならまだしも、数社から頻繁に電話が掛かってるようだとうんざりすることもあるでしょう。

マンションのAI査定は、簡単で早く査定結果がわかるばかりでなく、氏名や電話番号を入力する必要がないため、営業電話が掛かってくることはありません。

そこでこの記事では、AI査定のメリットとデメリット・利用する際の注意点等について解説し、おすすめのＡＩ査定を15社選んでご紹介します。

今すぐマンションを売るのではなく、子どもの成長を考えて売却したいと考えています。

今すぐの売却でなければ、AI査定がよいでしょう。個人情報を入力しないので、安心して査定できます。

マンションAI査定とは

マンションの売却を検討する際に、AI査定という言葉を見た方もいると思いますが、どんな査定方法なのでしょうか。

AI査定の仕組み

AI査定とは、過去の取引データからAI（人工知能）を使って自動的に情報を処理し、査定額を算出するシステムを言います。

査定データをインプットすると、AIが過去に蓄積された大量の売買情報から、短い時間で査定額を算出してくれます。

マンションの査定は机上査定と訪問査定があります。仲介を依頼する不動産会社を決めるまでは、AI査定を含む机上査定を利用するのが一般的です。

大まかな査定額を掴んだ後は、実際に物件を見て査定する訪問査定を行い、正確な査定額を算出します。

戸建て住宅や土地については、AI査定は利用できないのでしょうか？

AI査定は、過去の売買データを基に算出します。マンションは取引事例が多いため、ある程度精度の高い査定額を算出できます。
一方で、一戸建てや土地はそれぞれ条件が異なるため、精度の高い査定額は出しにくいといえるでしょう。

マンションAI査定のメリット

マンションAI査定を利用するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

価格をすぐに把握できる

通常、不動産会社に査定を依頼すると、結果が出るまでにはおおむね1週間以上の時間がかかりますが、AI査定を利用すれば、瞬時に査定額が算出されます。

AI査定の場合、メールアドレスや専有面積・築年数などを入力するのみで結果がわかるため、面倒な時間を大幅に削減することができます。

AI査定は休日でも夜間でも査定が依頼できるので、忙しい人には利用する価値は大きいといえるでしょう。

また、アカウント登録をしておくだけで、一定期間ごとにメールにより価格情報などを連絡してくれる便利なサイトもあります。

匿名でも利用できる

AI査定は匿名でも利用できるので、営業電話が掛かってくることはありません。

まだ具体的に売却を決めていない方にとっては、使いやすいサービスといえるでしょう。

しかし、匿名といっても一般的にはメールアドレスなどの一部の個人情報は入力が求められます。

一部メールアドレスやアカウント登録さえ不要のツールもあります。

売却以外の目的で利用できる

AI査定は個人情報を入力する必要がないため、マンションの売買以外の目的でも活用できます。

不動産会社に依頼すると、通常は売買を目的とした査定になります。

しかし、AI査定は売買だけでなくおおよその価格を知りたい場合に活用できます。

例えば、将来的に売却を検討している方や、離婚により財産を分ける必要がある方、相続で遺産分割しなければならない場合などでも利用できます。

売却額の今後の推移もわかることもある

AI査定を利用すれば現在の相場だけでなく、将来の価格も予測できます。

過去の相場の推移や将来の価格を予想することにより、マンションを売却するベストタイミングを知ることもできるでしょう。

このように、AIをうまく活用すれば査定額を得られるだけでなく、マンション売却の時期を掴むこともできます。

マンションAI査定のデメリット

AI査定は、コンピューターが自動的に情報を処理するので、実際にマンションを見て確認しないと精度の高い価格を出せない場合が多々あります。

AI査定でのデメリットについて説明しましょう。

相場しか把握ができない

AI査定は、過去のデータを蓄積し算出するため相場価格しか把握できません。

そのため、実際に売却した価格とは差異が生じる場合も多々あります。

したがって、確度の高い査定金額を知りたい場合は、不動産会社に査定を依頼したほうがよいでしょう。

入力された数値でしか査定されない

AI査定は、入力した数値でしかアウトプットされません。

マンションの価格は、通常物件の劣化状況や購入希望者の多寡・景気などによって左右されます。

また、実際にマンションを見て査定した場合には、プラスに評価される部分もマイナスに評価される部分もあります。

しかし、AI査定ではこれらの要素は加味されないため、訪問査定をした上での査定額と差異が生じやすいといえるでしょう。

したがって、特定のマンションの持つ強みを査定額に生かしたいケースには向いていないといえるでしょう。

売主の希望価格は反映できない

AI査定は、自動的に算出するので売主の希望は反映できません。

マンションを売却する場合、高値で売却したい人と事情があり早く売却したい人がいます。

不動産会社に査定を依頼する場合は、高く売却したいのか早く売却したいのか売主の意向を聞くのが一般的です。

しかし、AI査定の場合は、売主の意向が査定額に反映されることはないため、考えていた価格と大きな差異が生じるケースもあります。

レインズには未対応

AI査定では、レインズの記録を利用できません。

レインズは、不動産流通機構が運営する情報ネットワークシステムで、マンションなどの物件情報を不動産会社に提供しています。

しかし、レインズの規約で利用できるのは不動産会社のみとなり、莫大な不動産売買のデータはAIには使えません。

そのため、どうしても正確性に欠ける要因ともなっています。

AI査定と訪問査定とどちらを選んだらよいのでしょうか？

AI査定と訪問査定には、それぞれ特徴があります。AI査定は、マンションの売却を漠然と考えているときに利用するとよいでしょう。
しかし、売却を決めた段階では、不動産会社の訪問を受け精度の高い査定を得るようにしましょう。

おすすめのマンションAI査定15選

マンションAI査定にはそれぞれ特徴があるため、自分の条件に合致したサイトを選ぶようにしましょう。

マンションのAI査定におすすめのサービスおすすめのマンションAI査定15選

HowMa

HowMaはAI査定に加えて、成約確率に応じたチャレンジ価格と安全価格の2つの価格を可視化して提供してくれます。

【特徴】

1. 目的に合致した戦略的な売出価格を設定できる
   AI技術にプラスして不動産会社のプロの目で2つの査定価格を算出
   ①チャレンジ価格⇒高く売れる可能性の価格
   ②安全価格⇒ほぼ確実に売れる価格
2. 「最新価格お知らせメール」により最新の価格を知ることができる
3. AI査定では不可能な内装などをプロの視線で査定
4. HowMaコンシェルジュに相談すると、状況に合わせてアドバイスがもらえる
5. 登録の物件には提携企業から売却のオファーが届く

IESHIL

IESHILでは、資格と経験と持つ専任のアドバイザーが、ビッグデーターにより妥当性のある査定価格を算出してくれます。

【特徴】

1. 約9,000万件の賃貸情報や売買履歴のデータから不動産価値を査定
2. 専任アドバイザーが無料で相談に乗ってくれる
3. 専門家が中立の立場から多角的に客観的に物件を評価
4. 希望に合う不動産会社の営業担当者を最大3人まで紹介してくれる
5. 売買に役立つコラムが充実

RENOSY

RENOSYは日本最大級の不動産サイトで、AI査定といろいろな機能によりで自分のマンションの価値と人気がいつでも確認できます。

1. 売却と賃貸をダブルで査定
2. AIにより過去6カ月間にわたるトレンドが把握できる
3. マンションの人気をランキングで表示
4. 数年後の売却を考えた資産形成をサポート
5. 同じマンションや近隣の売出情報もチェック可能

マンション.navi

マンション.naviはマンションに特化した査定なので、豊富なデータにより正確な査定価格を確認できます。

【特徴】

1. 2億件を超えるデータにより、精度の高い価格相場を把握できる
2. 最近の販売履歴や価格相場・価格推移などのさまざまな情報を取得可能
3. 会員登録すれば、最新情報や取引事例をメールで送付
4. 会員登録により査定価格とローン残高シミュレーションを把握可能

すむたす買取

すむたす買取はAI査定の活用により、早ければ2日で仲介手数料無料でマンションの買取をしてくれます。

【特徴】

1. 直接買取にも仲介にも対応した売却方法を選択可能
2. データ入力は1分、買取価格は1時間で分かる
3. 営業電話はなく、蓄積データに基づいた精度の高い価格を確認可能
4. 内覧や掃除も不要で手間をかけず売却できる
5. 希望するタイミングでマンションを確実に売れる

三井のリハウス リハウスAI査定

リハウスAI査定は、仲介実績No.1の三井不動産リアルティ株式会社が提供しているので、査定が信頼できます。

【特徴】

1. 豊富な取り扱い実績により精度の高い推定成約価格を把握可能
2. 必要項目を入力すれば簡単に査定金額がわかる
3. 立地や階数・向きなども加味して価格を計算できる
4. マイページにログインすればお気に入りに登録した物件や検索条件を確認可能

住友不動産販売 ステップAI査定

ステップAI査定は、住友不動産版売株式会社が提供するサービスなので、全国に展開しマンションだけでなく戸建や土地の査定も可能です。

【特徴】

1. 全国のマンションや戸建て住宅・土地の売却査定が可能
2. 最新の莫大なデータを反映した査定額を毎月更新して送ってくれる
3. 売却の際は全国の店舗で充実したサポートが可能
4. 登録しておけばＭｙページで最新の相場や売出事例などをいつでも見られる
5. 電話番号は不要なため、営業担当者から連絡が来ることはない

東急リバブルのスピードAI査定

スピードAI査定は、東急リバブルが提供し売却査定額だけでなく賃貸物件としたケースでの想定家賃も表示できます。

【特徴】

1. 登録は簡単で、すぐ査定が可能
2. ネット上で査定が完結し、電話やメールの連絡はないので安心
3. マイページに登録すれば最新の査定をメールで知らせてくれる
4. 賃貸物件とした場合の想定家賃も表示
5. 過去10年の売り出しデータと同社の1年間のデータを統合するので精度が高い

明和地所の仲介 クイックAI査定

仲介クイックAI査定を利用すれば、所有しているマンション情報を入力するのみで、AIが短時間で過去の該当不動産の取引額と周辺エリアの取引額を提供してくれます。

【特徴】

1. 電話番号の入力はいらないので気軽に利用できる
2. マンションを貸した場合の想定賃料も表示
3. 毎月一回細心の査定価格をメールで案内してくれる
4. 営業エリア外ではHowMaを利用すれば情報取得可能
5. 所有のマンション情報を入力すれば直ちに査定金額が表示

大京穴吹不動産 マンション自動AI査定

ライオンズマンションで有名な大京穴吹不動産が提供するツールで、マンション情報を入力するだけでAIが自動的に査定します。

【特徴】

1. 物件情報を入力するだけで、約5分で査定がメールで来る
2. マンションに特化し、一戸建て、土地は別に相談が必要
3. 建築後1年以内のマンションには対応不可

10秒でDo！

定められたマンション情報を入力するだけで、仲介価格および買取価格の相場が表示され、更にメールで詳しい査定を申込めます。

【特徴】

1. 物件情報を入力すれば過去の事例をもとに10秒で査定額を算出
2. 査定結果内容を3件まで保存ができる
3. 査定結果をもとにメールボタンから更に詳細の査定を申込み可能
4. 電話番号の入力は必須となっている
5. マンションだけでなく土地や戸建て住宅についても査定可能

スピードAI マンション査定（リニュアル仲介）

全国の分譲マンションの95％以上をカバーし、約250万件の販売履歴と約1000万件の賃料履歴を基にAIが瞬時に査定します。

【特徴】

1. 個人情報の入力なしで瞬時に何件もの査定結果を取得可能
2. マンションの過去の履歴や賃料相場などの資産価値についての情報を見られる
3. データベースを利用する場合には会員登録が必要
4. 会員登録をすると新着物件が自動的に届くが自動的に届く

マンションAI自動査定（MIRAIAS）

マンションAI自動査定は名前や電話等が必要ないので、人に知られることなくまた営業電話を受けるこがありません。

【特徴】

1. 個人情報を入力することなくマンション価格を自動的に査定
2. 会員登録もする必要はなくマンション名を記入するだけでよい
3. トップページから簡単に売却相談や問い合わせが可能

SRE AI査定CLOUD

ソニーグループのAI技術とSRE不動産のノウハウを活用し、査定業務を1件あたり180分から最短で10分まで短縮し、精度が高い査定が可能。

【特徴】

1. 日当たりや眺望などのプラスポイントを査定に反映
2. 土地や戸建ての査定もできる
3. 査定価格だけでなく周辺相場やマーケットデータも添付可能
4. アナログで査定を作成する場合と比べ、最短10分で査定できる

HOME’Sプライスマップ

プライスマップは、会員登録が不要かつ無料で使える最新のAI査定ツールで、地図上に参考価格や坪単価を表示してくれます。

【特徴】

1. 地図上で物件の参考価格や坪単価が表示される
2. 地図上の物件を選ぶと、参考価格貸出賃料を瞬時にシミュレーション
3. LIFULL HOME’Sがもつ莫大な物件情報とAI技術で620万戸もの参考価格がわかる
4. 不動産各社の査定額もわかるため、不動産会社選びの指標になる

AI査定できるサイトは多くありますが、何をポイントに選んだらよいのでしょうか？

会員登録が必要なサイトもありますし、対応エリアや対応物件が限られているものもあります。
したがって、ご自分の条件に照らし合わせてピックアップするとよいでしょう。

マンションAI査定を利用する流れ

マンションのAI査定を利用する一般的な流れは次のようになります。

1. AI査定できるWebページを開く
   必要な項目を入力する。
2. 一般的な入力項目は、次のようなものがあります。
   a.マンション名
   b.部屋番号
   c.専有面積
   d.間取り
   e.建築年数
   f.所在階
   g.総階数
   h.居住状況
   ほかにサイトによっては駐車場やリフォームの有無などを入力することもあります。
3. メールアドレスを入力する
   登録画面が変わり、メールアドレスを入力します。登録したメールアドレスにメールが送られてきますので、クリックして認証します。
4. 査定結果を待つ
   一般的にはすぐに査定結果を得られますが、サイトによっては正確性を期することから時間がかかるものもあります。
   

マンションAI査定を利用する際の注意点

マンションAI査定は、コンピューターが自動的に価格を算出するため、個人的な側面に関わる部分については査定に反映できません。

そのため、人的な部分については、別途考えて売出価格を決める必要があります。

不動産会社探しには利用できない

マンションAI査定では、仲介する不動産会社は見つけられません。仲介する不動産会社は、複数の会社にマンションの査定を依頼し、その中から信頼できる優秀な会社を見つけるのが良い方法です。

しかし、AI査定では不動産会社との接点がないため、仲介を依頼するチャンスはないといえるでしょう。

買主のニーズは把握できない

AI査定では買主のニーズまでは把握できません。買主がマンションを購入する場合には、価格や専有面積だけでなく周辺環境や治安・スーパーまでの距離・交通の便なども購入の判断基準になります。

しかし、AI査定では個人の価値観やニーズを把握できないため、売出価格を決める際には別に周辺環境や立地条件などを加味する必要があるでしょう。

AI査定がおすすめのマンション

どんなマンションにAI査定が適しているのか説明します。

築10年以上のマンション

AI査定は、築年数が経ったマンションに適しています。

AI査定は売買事例をもとに査定するため、過去のデータ量が多ければ多いほど正確な査定額を出せます。

築年数を経ていないマンションは取引事例が少ないので、AI査定の精度は高くない傾向にあるため、。

築10年以上のマンションは精度の高い査定ができるといってよいでしょう。

大規模なマンション

大規模マンションは戸数が多いため取引事例も多く、築10年以上のマンションと同様にAI査定に適しているといえます。

また、大規模マンションは最近の売買事例も多いため、精度の高い査定が期待できます。

リフォーム実績がないマンション

リフォームしていないマンションは、AI査定に適しています。

リフォームを査定に加味するには机上査定では不可能で、現地を訪れ状況を把握しないと査定はできません。

したがって、AI査定はリフォームしていないマンションには適した査定法といえるでしょう。

AI査定がおすすめできないマンション

つぎのようなマンションはAI査定が不向きなためおすすめできません。

築年数が浅い（10年未満）マンション

築年数が10年未満のマンションは、取引事例が少ないので精度は低くなりがちです。

そのため、AI査定にはおすすめできません。AI査定は多数の取引データがある場合に真価を発揮するので、築年数の浅いマンションや戸数の少ないマンションは向いていないといえるでしょう。

リフォーム歴があるマンション

AI査定では、リフォーム歴を査定金額に加味できません。

そのため、リフォーム歴のあるマンションは、訪問査定を活用したほうが高い査定額を得られるでしょう。

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マンションAI査定のまとめ

マンションAI査定は、手軽に短時間に査定ができるメリットがあります。

しかし、AI査定は取引事例が少ないと正確性に欠けるというデメリットも存在します。

したがって、AI査定を利用する際には、メリットとデメリットを十分に把握したうえで利用しましょう。

また、売却を決めた時には、訪問査定を行い精度の高い査定をしてもらうことが必要です。

マンションをスムーズに売却したい方は、買取を検討するとよいでしょう。買取を利用すれば、確実にしかも早くお金を手にすることができます。

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マンションAI査定は、煩わしい営業電話が掛かってくることはなく、手軽に早く結果がわかるのはよいですね。

そうですね、しかしマンションAI査定は、一般的に制度が高いとは言い切れません。したがってマンションの売出価格を決める際には、仲介する不動産会社に訪問査定を依頼しましょう。

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